試験監督のバイトは単発で時給もそれなりに高いことから、あいた時間でちょっと働きたい大学生や主婦に人気があります。試験は、一年中、全国各地で実施されているため、バイトの募集も定期的にあります。ちなみに時給は1,000円前後のところが多いですが、首都圏では1,300円くらいで募集されていることもあります。
試験監督の仕事内容
仕事の内容は、その名の通り「試験を受けている受験生の監督」です。
より具体的には、以下のような業務を行うことが一般的です。
- 前日設営
- 会場の机やいすの準備
- 受験生の案内、館内誘導
- 受験票のチェック、回収
- 問題・答案用紙の配布
- 注意事項の説明
- 携帯電話やスマートフォンの電源オフ確認
- リスニング機材のチェック
- 替え玉受験でないかの本人確認
- 受験生の監視、カンニング防止の見回り
- 答案用紙の回収、枚数のカウント
- 会場の後片付け、整理整頓
試験の数日前にオリエンテーションを行う場合も多く、そこで詳細に手順を教えてくれるため、初めてでも問題なく仕事をすることができます。もちろん、オリエンテーションのときも時給は発生します(ただし、試験当日の時給よりは少し安めのことが多い)。
試験自体は、例えば小中学生向けの模擬試験やTOEIC、英検、国家試験などさまざまですが、どの試験であっても試験監督としての仕事内容はだいたい同じですので、1回経験してしまうと次回からはスムーズに仕事を進めることができます。
当日の服装と持ち物
試験監督のバイトには、業務の特性上、きちんとした身だしなみをすることが求められます。
服装は基本的に男女ともスーツを着用します。夏でもジャケット必須のところが多いです。靴は革靴が一般的ですが、歩くときに音が鳴りにくいものを選びましょう。なお、派手でなければスニーカーでも大丈夫な場合もあります。
髪型については、極端に明るい髪色(明るすぎる茶髪や金髪)は不可とされています。茶髪でも暗い髪色であればそれほど問題にはなりません。ひげは基本的に禁止のところが多いです。
アクセサリー類も派手なものは避け、試験監督としてふさわしい、少し地味なものを着用したほうがよいでしょう。メイクも派手なものは不可となります。香水についても、普段はつけているという場合でも、試験監督の当日はつけないで行くようにしましょう。
当日の持ち物としては、試験時間を正確に計るため、秒針付きの腕時計を持参する場合が多いです。
試験監督のバイトは楽という評判
よく「試験監督のバイトは楽だ」という評判を耳にします。
確かに、時給が高めであることを考えると、同じくらいの時給のほかのバイトと比べると楽な面が多いです。
特に、試験が開始されてしまうと基本的になにもしない時間となります。
もちろん、定期的に巡回して見回りを行う必要はありますが、なにか問題が起こることはほとんどありません。たまに、筆記用具などの落とし物を拾ったり、受験生がトイレに行きたいというときに案内するくらいですが、苦情(隣の人がうるさい、リスニングの音が聞こえずらい、会場が暑い、など)を言われる場合もありますので、そのときはマニュアルに従って対応しましょう。これらのことは、試験時間中ひっきりなしに続くことはありませんので、あとは基本的に待ち時間です。
この「なにもしない時間」が苦にならないのであれば、楽な仕事と言えます。試験によっては、1科目が2時間あるような長い試験もありますので、時間が過ぎるのをひたすら待つ、ということになります。
まとめ
試験監督は、向いている人にとっては楽に感じるバイトです。
しかし、どんな試験であっても受験生にとっては大切なものであり、その試験に人生がかかっている人がいる可能性もありますので、中途半端な気持ちで参加するのは避けましょう。
仕事中は責任感を持って業務に当たることが必要であり、ミスをしないよう常に緊張感をもって仕事をすることが求められるバイトです。