老後の重要な生活資金となる年金について、自分の年金の情報を把握するのに便利なサービスがあります。
それが「ねんきんネット」です。
ねんきんネットとは
ねんきんネットは、日本年金機構が提供するもので、平成30年に始まった新しいサービスです。
ねんきんネットに必要事項を登録すれば、インターネットを通じて24時間いつでもパソコンやスマートフォンから自分の年金の状況を見ることができます。
利用料はもちろん無料です。
ねんきんネットへの登録方法
ねんきんネットを利用するためには、まず登録が必要です。
登録するためには、基礎年金番号とメールアドレスが必要となります。
基礎年金番号は、年金手帳に記載されています。
また、アクセスキーも必要になります。
アクセスキーは、紙で郵送されてくる「年金定期便」などに記載されています。
年金定期便が手元になく、アクセスキーがわからない場合は、ユーザーIDの発行の申し込みを日本年金機構に行うことで、ユーザーIDが記載されたハガキを送ってもらうことができます。
アクセスキーの連絡は、申し込みから一週間以内くらいに送られてきます。
日本年金機構のホームページには、申込日から5営業日程度でユーザーIDのお知らせが届く、と記載されていますが、ゴールデンウィークや年末年始などの大型連休の場合はそれよりも到着が遅れることがあるとのことです。
ねんきんネットでできること
ねんきんネットでは、自分がこれまでに納付した年金の記録を見ることはもちろん、将来受け取ることができる年金の見込額や、納付漏れの確認を行うことができます。
また、ねんきんネットの便利な機能として、今後給料がどれくらい上がるかを見込んで年金額がどのように変わるか、といったシミュレーションができる機能があります。
そのほか、何歳まで年金に加入するかといった様々な条件を変えて将来受け取ることができる年金額を試算することもできます。
シミュレーションの方法は3パターンあり、「かんたん試算」、「質問形式で試算」、「詳細な条件で試算」の3種類から条件を設定して試算を行うことができます。
「かんたん試算」では、今現在の職業を60歳まで延長した場合にもらえる年金額を確認することができます。
「質問形式で試算」では、今後の職業や収入について質問が与えられますので、順番に答えていくことで年金額を確認することができます。
「詳細な条件で試算」では、自分で色々な条件を詳細に設定して年金額を確認することができます。
シミュレーションの結果は、表やグラフの形式で表示されます。
なお、シミュレーションの結果はあくまでも現在の年金額を元にした見込みです。
そのため、実際に老後にもらえる年金額は、物価の状況や高齢化の進展具合などを考慮して決定されるため、見込み額と異なります。
この点を理解したうえで、大まかな見込みとして参考にするのが良いでしょう。
ねんきんネットでは、紙で郵送されてくる年金定期便と同じものをWeb上で見ることもでき、その内容をダウンロードすることもできます。
年金定期便の情報をパソコンで管理したいときに便利です。
また、紙の年金定期便が不要な場合は、郵送停止の手続きを行うこともできます。
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