TOEICテストにおける単語力・語彙力の重要性

TOEICのスコアアップのためには文法学習や長文問題、ディクテーション、シャドーイングなどさまざまな勉強法がありますが、重要な要素となるのが単語力・語彙力です。

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スコアアップに単語は非常に重要

TOEICテストにおいてはリスニングパート・リーディングパートともに、単語の意味を知っていることは重要であり、単語の意味を知らなければその文章が何を意味するのか理解することができません。

解答に直接結びつく文章の中に知らない単語が出てきた場合、正答できる可能性は低くなってしまいますし、選択肢の中から単語の意味を知っているだけで正解を選ぶことができる問題も出題されます。

また、TOEICの本試験は時間が限られています。単語の意味があやふやでは、時間内に大量の問題を処理することができず、時間切れをむかえてしまいます。

何度もTOEICテストを受けた経験からすると、最も効果的に、しかも早く効果の出る対策は単語力・語彙力をつけることです。

最低限の文法は必要

単語を勉強する際にも最低限の文法は必要となります。

単語にはそれぞれ品詞がありますし、文章の中で使われるときにそれがどのような働きをするかを知っておく必要があるためです。

また、例文の中で意味を覚えることもありますので、そもそも文の構造が分からないと読むことに手間がかかり非効率となります。

TOEICではそれほど難しい文法は要求されませんので、英語が苦手な人でも最低限中学レベルの文法があればOKです。

「文脈から想像」はテスト本番だけ

「わからない単語の意味は文脈から想像すればよい」と言われることがあります。

もちろん、テストの本番ですべての単語の意味が分かればいいのですが、必ずしもそうとはいかないことがあります。その場合には文脈から想像して読んでいくことは重要です。

日本語でもこれは自然とやっていることで、文章のところどころが聞き取れないときに文脈から意味を補って理解しています。

しかし、これはTOEICの勉強をしている段階で行うべきことではなく、勉強の段階では確実に意味を覚えるような勉強の仕方をする必要があります。

習得すべき語彙数の目安

TOEICのスコアと語彙数の関係性についてはいろいろな意見がありますが、目安となる語彙数を以下に示します。

TOEIC 英検 語彙数 英語力の目安
950点 1級 12,000語 ネイティブと同等に使える
850点 10,000語
730点 準1級 8,000語 海外の大学留学レベル
600点 5,000語 難関大学入試レベル
470点 2級 4,000語
400点 準2級 2,500語 高校の必修レベル程度

どうやって覚えるか

専用の単語帳を使う

語彙を増やすためには、その試験専用につくられた単語帳で頻出・重要度の高いものから覚えていくことが鉄則です。

TOEICの場合、頻繁に出題される単語やTOEICテスト特有の単語がある程度決まっています。したがって、TOEIC専用に作られたものを使うことが大切です。

ときどき、大学受験用や他の試験のための単語帳を使っている人がいますが、効率性の観点からはあまりおすすめできません。一般的に見ると重要度の高い単語であっても、TOEICではめったに出題されない、といった単語もあります。

公式問題集を使う

TOEICテストの公式問題集は、テスト開発機関であるETS(Educational Testing Service)が制作しており、TOEIC本試験と同じ形式であるうえ、難易度も本番のテストと同レベルと言われています。

何度か改訂版が出版されているため、常に最新のものを使用しましょう。

2018年4月現在、「公式TOEIC Listening & Reading問題集 3」が最新です。

※2017年12月に発売

公式問題集を使い、実際の問題を解きながらわからなかった単語をひとつひとつ覚えていくことで自然とTOEICの形式にも慣れますし、語彙力もアップしていきます。

音声も聞いたほうが効果的

単語帳にCDが付属している場合などは、音声もあわせて聞くことが効果的です。

単語の意味と同時に正確な発音もマスターできるため、リスニングの対策にもなります。

また、単語帳や問題集を開いて勉強するほどは気が乗らない日もあると思います。そんな時は音声だけでも聞くことで少しでも語彙力アップを目指しましょう。

狭く深く、より、広く浅く

単語の勉強はひたすら覚えるだけの単調な作業ですが、覚える際に、ひとつひとつの単語をじっくりと複数の意味を覚えながら学習する方法がありますが、それよりは「軽く読み流す」くらいの感覚でどんどん進み、同じ単語帳を何回も繰り返すほうが定着します。

じっくり時間をかけて覚えたとしてもその多くは忘れていき、単語帳を1回転させるころには最初の頃に学習した単語はほとんど覚えていません。

それに対し、おおまかな意味を軽く把握するだけにとどめ、それを何回転も回していくと、自然と見覚えのある単語が増えていきます。

不思議なことですが、10回転もすればかなりの単語を覚えていることに気付くはずです。

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