多忙な社会人こそ自転車通勤
社会人になると仕事が生活の中心になるため、日常生活で運動をする機会が減ってしまいます。
仕事でのストレスに生活習慣の乱れなども重なり、体重は増加し、健康診断では毎年のように指摘を受ける、という人も多いのが現状です。
そんな多忙な社会人にこそ、自転車通勤はおすすめです。
消費カロリーは?
消費カロリーを測る指標としてMETsを用います。
METs(メッツ)とは運動の強さを表す単位です。安静時に対して何倍に相当するかを示す指標で、3メッツ以上が活発な身体活動とされています。
スピード(時速) | METs | 【消費カロリー】 30分走った場合 |
【消費カロリー】 1時間走った場合 |
~16.0km/時以下 | 4.0 | 120kcal | 240kcal |
16.1~19.2km/時以下 | 6.0 | 180kcal | 360kcal |
19.3~22.4km/時以下 | 8.0 | 240kcal | 480kcal |
22.5~25.6km/時以下 | 10.0 | 300kcal | 600kcal |
※体重=60Kgで計算
自転車通勤ではおおよそ4~8メッツくらいが一般的です。立ちこぎの場合で9メッツ程度となります。
ただし、通勤経路は平たんではありませんし、上り坂・下り坂の割合や信号で停止する回数などさまざまな状況がありますので、あくまで上記の消費カロリーは参考としてとらえてください。
自転車通勤のメリット
消費カロリーを見ると意外と少ないと思われるかもしれませんが、自転車通勤にはそれを補って余りあるメリットがあります。
継続しやすい
ダイエットは継続が大切ですが、なかなか簡単に続けられるものはありません。
多くの人がダイエットに失敗する原因は、単に「継続できない」ことです。
そんな中、自転車通勤であれば、あくまで目的は会社に通勤することですので、出社する限り半ば強制的に継続させることができます。
モチベーションを維持するために、「ダイエットのためにわざわざ何か運動をする」という考えではなく、「通勤するついでにダイエットをしている」と考えると苦痛が少なく続けることができます。
体への負担が少なくケガしにくい
自転車はランニングなどの他の運動と比較して体への負担が少ないため、ケガのリスクを抑えながら継続することができます。
特に、普段運動をしていない人の場合、急にランニングなどの運動をすると膝や腰を痛める危険性があります。
この点、自転車であれば基本的には座ってこぐものですので負担が小さく、痛みによって継続できなくなる、ということが少なくなります。
ダイエットのためにケガをしてしまっては意味がありませんので、これは大きなメリットと言えます。
爽快感がたまらない
自転車通勤は単純に気持ちいいです。
朝は満員電車のストレスから解放されますし、朝日を浴びながら風を切って進む爽快感はやみつきになります。
自分で好きな道を選ぶこともできますし、帰りにちょっと遠回りして寄り道することも自由です。
筋肉がつく
自転車をこいでいれば自然と筋肉がつきます。
筋肉がつく、というと足が太くなる、と思われがちですが、自転車通勤では全力でこぐことは普通はありませんので、遅筋(持久的な運動によって発達する筋肉)が鍛えられることで、むしろ足は細くなります。
筋肉量が増えると基礎代謝が上がるためダイエットの助けになります。
基礎代謝は体の組成(筋肉と脂肪の比率)にも大きく左右されます。基礎代謝を臓器別に見ると、筋肉・心臓・脳がほぼ20%ずつを消費しており、筋肉が少ないと基礎代謝が低くなってしまいます。