満員電車からの開放
都心では平日はいつも激しい通勤ラッシュが繰り広げられています。東京で働く多くのサラリーマンは毎日これに耐えて通勤しています。
通勤ラッシュは体力も気力も消耗しますし、ストレスも半端ではありません。
ひとたび人身事故や車両故障などが発生し大きな遅延が生じれば駅は大混乱に陥り、入場規制が行われることもしばしばです。目的地に到着するだけで精一杯になってしまいます。
これを解決する方法として、職場の近くに引っ越す、というのが最も確実な方法です。しかし、都心の会社に勤めている人にとっては、なかなか高い家賃を払えないということもあります。
特に東京の家賃の高さは地方と比べて圧倒的に高く、田舎から上京して部屋を探すときにその家賃の高さに大きな衝撃を受けます。
そこで、家賃の安い地方に住んで、新幹線で東京に通う、ということが可能かどうか、シミュレーションしてみました。
新幹線通勤の定期代、所要時間、始発、終電
新幹線を使えば東京に通える範囲内で、主要な駅からの定期代、所要時間、始発時刻、終電時刻を見ていきます。
小田原―東京
小田原―東京の所要時間は35分です。
距離 | 83.9km |
定期 1ヶ月 | 72,580円 |
定期 3ヶ月 | 206,870円 |
始発 | 6:44 |
終電 | 22:47 |
6時台に1本、7時台には6本、8時台には4本の発車があります。
熱海―東京
熱海―東京の所要時間は「ひかり」で40分、「こだま」で50分です。
距離 | 104.6km |
定期 1ヶ月 | 85,410円 |
定期 3ヶ月 | 243,450円 |
始発 | 6:35 |
終電 | 22:47 |
6時台に2本、7時台には6本、8時台には4本の発車があります。
三島―東京
三島―東京の所要時間は「ひかり」で45分、「こだま」で60分です。
距離 | 120.7km |
定期 1ヶ月 | 92,220円 |
定期 3ヶ月 | 262,820円 |
始発 | 6:26 |
終電 | 22:47 |
6時台に3本(うち2本が始発)、7時台には5本(うち2本が始発)、8時台には4本(うち2本が始発)の発車があります。
新富士―東京
新富士―東京の所要時間は「こだま」で70分です。なお、「ひかり」は停車しません。
距離 | 146.2km |
定期 1ヶ月 | 118,740円 |
定期 3ヶ月 | 338,440円 |
始発 | 6:35 |
終電 | 22:10 |
6時台に2本、7時台には3本、8時台には1本の発車があります。
宇都宮―東京
宇都宮―東京の所要時間は60分です。
距離 | 109.5km |
定期 1ヶ月 | 102,050円 |
定期 3ヶ月 | 290,810円 |
始発 | 6:26 |
終電 | 22:44 |
6時台に3本、7時台には6本、8時台には4本の発車があります。
那須塩原―東京
那須塩原―東京の所要時間は70分です。
距離 | 157.8km |
定期 1ヶ月 | 129,720円 |
定期 3ヶ月 | 369,710円 |
始発 | 6:11 |
終電 | 22:44 |
6時台に5本(うち4本が始発)、7時台には4本(うち2本が始発)、8時台には2本(うち1本が始発)の発車があります。
本庄早稲田―東京
本庄早稲田―東京の所要時間は50分です。
距離 | 86.0km |
定期 1ヶ月 | 79,650円 |
定期 3ヶ月 | 227,020円 |
始発 | 6:27 |
終電 | 23:00 |
6時台に2本、7時台には5本、8時台には3本の発車があります。
高崎―東京
高崎―東京の所要時間は60分です。
距離 | 105.0km |
定期 1ヶ月 | 101,720円 |
定期 3ヶ月 | 289,900円 |
始発 | 6:17 |
終電 | 23:00 |
6時台に4本(うち2本が始発)、7時台には8本(うち2本が始発)、8時台には5本の発車があります。
まとめ
1時間程度で東京に到着できる駅は複数ありますが、やはり定期代は高額になります。そのぶん家賃は安く、住宅を購入する際も東京より圧倒的に広い家が安く購入できます。
また、満員電車では本を読むこともままならない時がありますが、新幹線では自由に時間を使うことができます。仮に混雑して座れなかったとしても、満員電車のような圧迫感はありません。
そして何より、都会の喧騒を忘れられる、地方ならではの良さがあります。
最近では、新幹線通勤する人を対象に補助金を出す自治体も増えています。また、会社から通勤手当が支給される人も多いと思いますが、非課税限度額が平成28年1月1日以後、10万円から15万円に引き上げられています。
これらを有効に活用すれば、経済的にもそれほど負担を増やすことなく新幹線通勤をすることは十分に可能ですし、満員電車のストレスからは無縁の生活を送ることが可能となります。