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社会保険労務士試験の難易度についての本当の意味

社会保険労務士試験は難関試験のひとつと言われており、社会的な認知度も高い資格ですが、実は合格しやすい側面もあります。
社会保険労務士試験の難易度についての本当の意味を解説します。

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社会保険労務士試験の難しさ

社会保険労務士は、社会保険労務士法に基づいた国家資格です。
企業の活動に欠かせない「人材」に関する専門家であり、労働及び社会保険に関する諸問題の解決に当たったり年金の相談に応じるなど、その業務は広範囲にわたります。

社会保険労務士になるためには、社会保険労務士試験に合格したうえで、登録要件(実務経験2年以上又は事務指定講習の修了)を満たすことが必要です。

社会保険労務士試験は、一般に難関試験のひとつと言われています。

難関といわれる理由

社会保険労務士試験が難関と言われる理由はいくつかあります。

合格率

まず、合格率を見ていきます。
ここ数年の合格率は以下のように推移しています。

  受験者数 合格者数 合格率
 平成24年  51,960人  3,650人  7.0%
 平成25年  49,292人  2,666人  5.4%
 平成26年  44,546人  4,156人  9.3%
 平成27年  40,712人  1,051人  2.6%
 平成28年  39,972人  1,770人  4.4%
 平成29年  38,685人  2,613人  6.8%
 平成30年  38,427人  2,413人  6.3%

合格率だけ見ると、1桁台が続いており、いわゆる三大国家試験に匹敵するような難易度に見えます。
特に、平成27年の試験では2.6%という過去に経験のないほど低い合格率を記録しており、この率だけを見ると受験をためらってしまうほどの低さです。

試験範囲

次に試験範囲ですが、社労士は人事・労務のプロフェッショナルとしての高い専門性が求められるため、試験範囲は多岐にわたります。

<試験科目>

労働基準法
労働安全衛生法
労働者災害補償保険法
雇用保険法
労働保険の保険料の徴収等に関する法律
労務管理その他の労働に関する一般常識
健康保険法
厚生年金保険法
国民年金法
社会保険に関する一般常識

これらを網羅的に学習し合格レベルに達するためには、一般的に1,000時間くらいの学習時間が必要とされています。
ちなみに、公認会計士・税理士試験の学習時間は5,000時間、中小企業診断士は1,300時間です。

法改正

法改正によって常に最新の情報をキャッチアップしておく必要がある点も、社会保険労務士試験が難しいと言われる理由のひとつです。
しかも、この法改正に関連した論点は毎年出題されるため、改正事項をしっかり学習したかどうかが合否を分ける重要なポイントになります。

地道に学習を続ければ合格は可能

合格率が低く、試験範囲も広い社会保険労務士試験ですが、同じく難関試験である司法試験や公認会計士試験とは異なり、地道に学習を続けていれば働きながらでも合格することは十分に可能です。

逆に言うと、司法試験や公認会計士試験は相当な覚悟と膨大な勉強時間を確保しなければ合格することは難しいですが、社会保険労務士試験は必ずしもそのようなことはありません。

社会保険労務士試験が「実は合格しやすい試験」である理由として、次のような特徴が挙げられます。

合格者の年齢層・性別

働きながら受験する人が多い試験ということもあり、合格者の年齢層はやや高めです。
ここ数年の傾向は変わっておらず、30代、40代がそれぞれ約3割ほどとなっており、合わせて6割を占めています。50代も約2割を占めており、これは他の難関国家試験には見られない傾向です。反対に20代は約1割しかいません。
学生や無職の受験専念者が少ないということは、それだけ合格しやすい試験であるといえます。

合格者の性別もここ数年大きな変化はなく、男性が約6割、女性が約4割となっています。

十分に準備して試験に臨んでいる人は実は多くない

社会保険労務士試験の特徴として、試験までに十分な準備が間に合っていない人が多いということが言えます。
受験者層として社会人が多いため、とりあえず勉強はしているけれど試験範囲の学習が終わらなかったという人や、翌年の受験に向けて今年は感覚を掴むために受験する人が多い印象です。実際、試験会場では空席が目立つこともしばしばです。

試験内容はほぼ暗記

社会保険労務士試験は、ほぼ暗記です。この点は他の難関試験と異なり論理構成や推論などを用いることがないということですので、地頭の良さは関係なく、ひとつひとつの論点を時間をかけて正確に暗記できているかが重要になるということです。
ただし、単なる文字の羅列として丸暗記するのは効率的でなく、「なぜそうなるのか?」「実務に当てはめるとどういうことか?」を常に考えながら学習を進めることが重要です。

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