BATIC(国際会計検定)試験とは?簿記とのレベルの違いも解説

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BATIC(国際会計検定)試験とは

BATIC試験

BATIC(国際会計検定)試験とは、東京商工会議所が主催する、英語を用いた簿記・会計の試験です。
「バティック」と読みます。

知名度は、日商簿記検定などと比べてかなり低く、あまり知られていませんが、最近では米国公認会計士(U.S.CPA)試験の足がかりとして受験する人も多く、企業のグローバル化が進展していることに伴い、注目度が少しずつ高まっている試験です。

試験の概要

試験科目は、2つの科目で構成されています。Subject1(英文簿記)とSubject2(国際会計理論)です。

会計基準はIFRSで出題されます。

国際会計検定という名前の通り、出題はすべて英語です。
ただ、会計専門の用語さえ覚えてしまえば、それ以外の単語や文法などはそれほど難しくありません。

試験科目 試験の内容 試験時間 配点
Subject1 英文簿記 90分 400点
Subject2 国際会計理論 150分 600点

Subject1とSubject2を合計して1000点満点の試験で、合格・不合格により判定されるのではなく、スコアを何点獲得したかに応じて認定が行われます。

受験資格

BATICには受験資格は特になく、誰でも受験することができます。

また、Subject1とSubject2を同時に受験するだけでなく、どちらか片方のSubjectだけを受験することも可能です(ただし、Subject2のみを受験する場合はSubject1で320点以上を取得していることが必要です)。

年間で2,500人から3,000人程度が受験しています。
いきなりBATICを受験する人だけでなく、すでに日商簿記検定に合格している人や、TOEICなどの英語の検定においてある程度の語学スキルを有している人が多いのも特徴です。

受験料

受験料は次のとおりです。

受験科目 受験料(税込み)
Subject1・Subject2の同時受験 10,340円
Subject1のみ 5,500円
Subject2のみ 8,140円

試験日程

試験は、毎年7月下旬と12月中旬の2回行われます。

  • 2018年度は、7月22日(日)と12月16日(日)に実施されています。
  • 2019年度は、7月21日(日)と12月15日(日)です。
  • 2020年度は、7月12日(日)と12月13日(日)です。

スコア・称号と簿記とのレベルの違い

試験は合否が判定されるわけではなく、獲得したスコアに応じて、次の表に示した称号が認定されます。

スコア(得点) 称号
880点~1000点 コントローラーレベル
(Controller Level)

最も高いレベルの称号で、日商簿記1級と同程度とされています。
日商簿記1級は非常に難易度が高く、合格率も約10%の難関試験です。公認会計士や税理士を目指す人や、大学で専門的に会計を学習する人が受験するレベルです。

「国際会計理論と国際的基準(国際財務報告基準〈IFRS〉)を理解し、国際的基準での財務諸表の作成、分析及び国内基準からの組替えができる。会計手続き、会計方針の策定とその推進ができる。」
700点~879点 アカウンティングマネジャーレベル
(Accounting Manager Level)

日商簿記2級と同じくらいのレベルです。
日商簿記2級は、簿記の試験の中で最も人気があり、知名度も高い資格です。企業で経理実務に携わる社会人にとって、最も求められる資格のひとつです。

「国際会計理論と国際的基準の基本的な部分を理解している。月次及び年度の会計報告ができる。適切な決算修正仕訳、精算表、基本的な財務諸表の作成ができる。」
320点~699点 アカウンタントレベル
(Accountant Level)

日商簿記3級程度の非常に基礎的なレベルです。
日商簿記3級は、小規模企業の経理に役立つレベルとされています。内容は基礎的で、経理や財務分野以外に携わる社会人にとっても理解しておきたいレベルです。

「ブックキーパーに対する簡単な指示、英語による会計帳簿の記帳及び管理ができる。」
200点~319点 ブックキーパーレベル
(Bookkeeper Level)

日商簿記3級の中でも特に簡単な論点を理解しているレベルです。

「基本的な会計取引を英語で理解できる。」
200点未満 称号は付与されません。

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